京セラ、Soraaのスピンオフ会社SLD Laserを買収


Semiconductor Today

2020年11月12日

京都に本社を置く京セラ株式会社(ファインセラミック部品の製造会社)は、米国カリフォルニア州サンタバーバラ近郊ゴレタのSLDレーザー社(旧Soraa Laser Diode Inc)を買収することで合意しました。同社は、国家の独占禁止法および投資規制に関する規制当局の承認を得た後、京セラグループ企業として事業を開始する予定です。

Soraa Laserは、2013年に米国カリフォルニア州フリーモントのSoraa Inc.からスピンオフした企業です。同社は、「GaN on GaN」(窒化ガリウム上の窒化ガリウム)基板上に構築された固体照明技術の開発企業であり、中村修二博士(2014年ノーベル物理学賞受賞者)、スティーブ デンバース博士、ジェームズ ラーリング博士、ポール ルディ博士によって共同設立されました。

169名のスタッフ(8月31日現在)を擁し、カリフォルニア州サンタバーバラとフリーモントに拠点を置くSLD Laser社は、自動車 モビリティ、特殊照明、民生用、産業用アプリケーション向けに高効率・高輝度のGaNレーザーベース製品を開発・製造・販売しています。同社のレーザー光源は、ANSI/UL(米国規格協会/Underwriters Laboratories Inc)およびIEC(国際電気標準会議)の安全認証を取得しています。また、SLD LaserはISO 9001認証とIATF 16949の自動車規格にも準拠しています。

京セラは、SLDレーザーのGaNに関する専門知識と、自社の生産技術やファインセラミック関連事業の研究開発力を融合させることで、シナジー効果を狙うとしています。