Samsung、深刻なチップ不足を警告
台北タイムズ
2021年3月18日
Samsung電子は昨日、世界的な半導体の "深刻な不均衡 "による影響に取り組んでいると述べ、自動車産業以外にも広がるチップ不足への懸念を表明した最大のハイテク企業となった。
Samsungのコー ドンジン共同最高経営責任者(CEO)は、ソウルで開催された年次株主総会で、チップと家電製品の世界最大手メーカーである同社は、来四半期の経営に問題が生じると予想している、と語った。
Samsungはまた、ベストセラー モデルのひとつであるギャラクシー ノートの新型投入を今年は見送ることも検討している。
Continental AGからRenesas Electronics、Innolux (群創)までの業界大手はここ数週間、自動車からゲーム機、モバイル機器に至るまで、COVID-19時代の需要のおかげで、予想以上に赤字が長引くと警告している。
世界最大のスマートフォンメーカーであるSamsungは、不均衡を解消し、事業への潜在的な後退を回避するために、海外のパートナーと協力していると、コー氏は述べた。
International Data Corpによると、Samsungのノート シリーズは過去2年間、同社のスマートフォン出荷台数の推定5%に寄与しているが、ラインナップの中で最も高価な製品のひとつであるため、売上の大部分を占めている。
「Samsungが将来の製品について公言するなら、シリコン不足が深刻であることがわかる」と、コンサルタント会社Techsponentialの創設者でアナリストのアヴィ グリーンガートは言う。
Samsungや台湾積体電路製造股份有限公司 (台積電)などのチップメーカーは、多くの消費者向け機器の構成要素であるチップの供給不足を解消するための世界的な取り組みの最前線にいる。この供給不足により、世界中の自動車工場が閉鎖され、他の製品の供給も脅かされている。
テキサス州オースティンにあるSamsungの半導体工場は先月、州全体の停電により操業停止に陥り、フル生産を再開していない。
調査会社Trendforce Corp(集邦科技)は、Qualcomm社の5G無線周波数チップの生産不足により、第2四半期の世界のスマートフォン生産台数が5%減少する可能性があると述べた。
HMCセキュリティーズ&インベストメントのシニア バイス プレジデント、グレッグ ロー氏は、停電はSamsungの最上位機種やサーバー チップよりも、中位機種の携帯電話やノートパソコンに影響を与える可能性が高いと述べた。
IT部門とモバイル部門を統括するコー氏は、「世界的に、IT部門におけるチップの需要と供給のバランスが著しく崩れている」と述べた。
「厳しい環境にもかかわらず、ビジネスリーダーはこれらの問題を解決するために海外のパートナーに会っている。人手不足の問題が100%解決したとは言い難い」と同氏は語った。
Samsungは今年下半期にギャラクシー ノートを発表しない可能性があり、長年続いてきたギャラクシー ノートの年次発表が途切れることになる、とコーCEOは述べた。
「ノートシリーズは、当社の事業ポートフォリオの中でハイエンドモデルとして位置づけられています」「1年に2つのフラッグシップモデルを発表するのは負担になるので、下半期にノートモデルを発表するのは難しいかもしれない。Noteモデルの発売時期は変更可能だが、来年はNoteモデルの発売を目指す」とコー氏は述べた。